良いもの

プロフェッショナルやっと見たんですけど、

良いものが売れるではなく、売れるものが良い

がクリエイター的には答えだとは思うので、売れる物を作れればそれで良いのですを具現化できたのだと思います。後世に残すに値するかは歴史が決めるってことだね。

良いかどうかは、作り手の主観でしかない。それでも自分が納得するものを絞り出すしかないと思うと、作り上げると言うことには称賛を送りたいです。

旧劇はどこまで行っても、せっかく作り上げたブームを破裂させて、アニメはオタクが見るものというメッセージで全世界を敵に回すことをやらかしたので、会社的に言うと売り上げ的なところで本当にダメです。

でも、好きか嫌いかで言うと、旧劇が好きではあった。

私は、旧劇でアスカとシンジの話は終わっていて(どこまで行っても人は分かり合えないし、傷つけてしまう。でも、それが人を好きになる、なれるかもしれないと言うことでもある)、新劇はてっきり、レイやミサトさんだったらどうなのか(それでもやっぱり分かり合えないのか?)という話なのかと思っていたんだよね。

一見、新劇は旧劇のパラレルっぽく、”分かり合える”と言う演出を何度も繰り返すんだけど、シンを観た後では、”大人になれば”分かったふりをできると言うことなんだろうなあと読めました。わかったふりをしていること自体が自分と他人の間にATフィールドを作っていることでしかなくて、シンジくんが「(離れているのが)良いと思っていた」と言ったゲンドウ化して長い時をともに繰り返したチルドレンにわかったようなことを言うという地獄絵図に、ああこの作品を作った人は本当に鬼だなあと思いました。