トリック3

トリックが寂しい。
劇場版に関しては1>3>2だが、1でも正直トリックとしてはつらい。
結局、トリックとは、初期トリックの絶妙な構成バランスの上にしか存在し得ないのだろう。初期と同じ登場人物、同じ作りをしていても、映画ならではの風呂敷を広げると、いらないキャラクターが出たり(になったり)、それこそやらなくてもいい「手間のかかること」をやることになる。
それを「トリックだから仕方ない」と思えるファンとそうでない人とで捉え方は変わるのだろう。トリックでない作品だと考えると、あれもいらん、これもいらん、となって、そうなると本筋を逆にもう少し掘り下げることができるのではと思う人もいるのだ。

同じトリックを使うのが駄目なわけじゃない。問題は、その料理の仕方なのだけど、安易に殺すこたあ無い。
もう一人が死ぬところの展開は、そうなるよなと読める。が故に、回避することを避けているようにしか見えないのです。