Y!mobileのカラクリ

よくわからんキャリアである。

始めにwillcomY!mobileになるとなった時、ソフトバンクに吸収するんじゃないんだなとよく分からなくなった記憶がある。

 

しばらく使ってみて、わかったことをいくつか書いてみる。Y!mobileを契約するとyahooのアカウントが勝手についてくる。androidならgoogleアカウントもあって、なんかめんどくさい感じ。だけど、Y!mobileの場合、勝手についてくるyahooアカウントが重要なんだという話。

 

willcomというかDDIポケットが行き詰まった理由は、ご存知の通り次世代PHSの設備投資に対してユーザーの獲得が思ってたほど進まなかったから(というか解約が増える一方だった)だ。何だが、携帯キャリアと競争するために、無理な低価格プランを推し進めたことも一つの要因だと思ってる。1450円で電話もメールも出来たわけだが、まあユーザの皆さんはクローズじゃないオープンなインターネット大好きだったので、他キャリアのユーザと比べるとキャリアが提供しているサービスを利用してくれなかったわけです。何で、基本料金=ユーザが支払う料金になってた。客単価が一番低いキャリアになってたわけです。

 

で、Y!mobileはこの失敗をよく理解して対策している。yahooアドレスには山ほどクーポンや広告が届く。もちろん、無効にできるんだけど、必ずしも悪い情報ばかりでないので、受信しているユーザも少なくないはず。少し前に、yahooショッピングの1000円以上の買い物で使える999円offのクーポンが届いたことがある。何じゃこりゃと思いながら、1000円ポッキリの送料無料のビールを買ってみた。当たり前だが、普通に届いた。ついでにちょっとばかりだが、Tポイントが入った。どう見ても、払った金額以上リターンしている。ソフトバンクは金勘定が計算できないんだろうかと心配になった。

 

で、ここからがうまい。このTポイントのうち大半はyahooショッピングでしか使えなくて、しかも有効期限が約1ヶ月。で、ポイントをもらった私は捨てるのもったいないしなあと思いながら、生活品をyahooショッピングで買った。要はdocomoとかauとかsoftbankがやってる客の囲い込み(牛丼とかドーナツとか)と、客単価の向上を同時に実現しているわけ。

 

恐らく、amazon使ってたユーザさんがyahooプレミアムでポイント多めにもらえるし、yahooストアで良いかとかそんな感じで騙されてる(!)わけです。これがただの通信事業者から脱却できなかったwillcomと通信サービスを提供することに成功したY!mobileの差なんだろう。

 

まあ、なんで、世間で言われている格安スマホとはちょっとビジネスモデルが違うんだよなあと。不思議なことに、携帯評論家の皆さんはこれを指摘しない。。。